みなさん、こんにちは。
「たじま未来づくり講座」の現地講座に参加してきましたので、その様子をお届けします。
山陰本線の列車に乗り込み、車窓を楽しみながら、かつては陸の孤島であった鎧の漁村がある「鎧駅」と、余部鉄橋でおなじみの「餘部駅」で下車し、周辺を散策してきました。
JR竹野駅から列車に乗ります。
写真の跨線橋(線路の上を渡る橋)は、明治時代の鋳物を使った柱脚で珍しいものと言われています。
但馬では、八鹿駅にも同様の跨線橋があります。
ところどころで海岸線の風景が現れます。
写真奥に見える洞窟のようなものが「淀の洞門」です。
鎧駅に到着しました。
鎧の集落は海と山に囲まれて、駅ができるまでは「陸の孤島」と呼ばれていたそうです。
駅の地下通路を渡り海側に出ると、このような絶景が目前に広がります!
このすばらしいロケーションは、テレビドラマ「ふたりっ子」のロケ地にもなりました。
今回は特別に区長さんにご案内いただきました。
集落へ降りる道を歩き、漁港に向かいます。
漁港から鎧駅を見上げると、斜面に沿ってコンクリートの構造物が駅まで続いています。
拡大するとこんな感じです。これは「インクライン跡」と言って、魚類運搬車の軌道跡になります。
ケーブルでつながれた台車に魚介類を積み、鎧駅まで上げて列車で出荷されていたそうです。
穏やかな海と青空。今日はとてもいい天気です。
続いて十二社神社にやってきました。
この神社では、毎年10月上旬に日本遺産に認定された「麒麟獅子舞」が奉納されます。
特別に神輿も見せていただきました。
神社から漁港を見下ろす風景です。
毎年5月には、この付近から漁港にかけて「海上こいのぼり」が飾られます。
2021年5月の様子はこちら → 鎧の海に鯉は泳ぐ
公民館で麒麟獅子の飾りを見せていただきました。
日本遺産に認定された「因幡・但馬の麒麟獅子舞」。鎧の麒麟獅子舞は、その中で一番東端となります。
鎧の集落は歴史が古く、西暦148年頃(弥生時代で卑弥呼が現れるより以前)、四道将軍が丹波の賊を撃退したときに甲冑鳴動し発光したことから「鎧」と名付けられたという言い伝えがあるそうです。
鎧駅まで来たことは何度かあったのですが、漁港や集落付近は初めて散策しました。
道路が狭いので、列車で来て、徒歩で散策されるのがオススメです。
「たじま途中下車の旅」コーナーでも、鎧駅周辺のより詳しい記事とマップがあります → 絶景を見下ろす駅と潮騒が聴こえる漁村の情景・鎧を歩く
この後、餘部駅に行き散策してきました。
長くなりましたので、続きは次回とさせていただきます。→ 「餘部駅」で海とカメとバーガーを