豊岡市但東町にある【日本・モンゴル民族博物館】をご存じですか?
車でないとなかなか行きづらい場所にあるのですが、モンゴルの文化や歴史を学べる博物館で、馬に乗ったカラフルなチンギスハン像が入口にドーンと立っています。
そんな【日本・モンゴル民族博物館】、略称:モン博(もんぱく)になにやらかわいらしい動物がわんさかいると聞き、会いに行ってきました!
写真撮影OK!で館長さんも「どんどん宣伝して!」とのことでしたので、魅力にハマる同志を増やすべく記事を書きます!!
現在、モン博では特別展『はしもとみおの木彫り くらしといきもの展』を開催中です。
つまりは、今回この展示を見に来たわけなのですが……想像以上の大満足な展示でした。
入口で入館料を払い、まず見えるのがこの子「くまのシュウくん」。
リスとネズミを腕(前足)に乗せてドカッと座っています。
小動物と仲良しなくまさんなんて童話くらいかと思ってた…なんて優しい世界…
「くまのシュウくん」の隣の小屋の中には「いぬの月くん」が!
一生ネコ派だと思っていた自分の心が揺らぐレベルでかわいい…
同じ小屋で寝ている子もまたかわいくてかわいくて…思わず撫でる!
こちらの「くまのシュウくん」「いぬの月くん」は、触ってOK!一緒に記念撮影OK!なので撫でても大丈夫です!
木彫なのでもちろん固いんですが、触るまで「ほんとに固いの?」と思うくらいふわふわボディに見える不思議。
テンションが高いですが、まだ展示室に入ってすらいません。
ここからは現地に行く楽しみも残しつつ展示の紹介をしていきます。
まずは企画展示室に入っていくのですが、その前の通路にもたっくさんの動物たちが!
ペンギンとかもっとかわいいもの撮ればよかったのですが、個人的に両生類・爬虫類好きなのでそういうものばかり撮ってしまっていました…
緑のイグアナは、通路の展示に気を取られていると見つけられないので是非見つけてみてください!
(ちなみに私は見落としていたので、あとで館長さんに教えてもらいました…)
企画展示室には月に乗ったいぬやネコ、ウサギなど小動物たちの彫刻とイラスト、そして等身大のいぬの彫刻たちが居ました。
月に乗った動物たちは、モビールのように天井から吊り下げられており、ゆらゆら、ふわふわと宇宙に浮いているように見えます。
中でも目を引くのが、展示室の真ん中にいるこの子。
宇宙犬のライカ(クドリャフカ)をモデルに制作されたのだそうです。
60年以上前にソ連の計画により片道切符で宇宙に行くことになったライカ。
言うなれば、人間の身勝手な計画に巻き込まれてしまった一つのいのちです。
「失われたいのちを取り戻すことはできない。でも生きた証を残すことはできる。」という作者・はしもとみおさんの彫刻に込める想いが伝わってくる作品だと思います。
月に乗った動物たちがライカを囲み宇宙の様にも感じますし、ライカ自身は空を見上げて目を潤ませているようにも見えます。うん、泣いちゃう。
ライカのスケッチやたくさんの試し彫りの彫刻も展示されており、とても素敵な空間でした。
次に入ったのは伝承文化体験交流館。
昭和30年代の民家を再現したコーナーがあり、そこはネコの楽園と化していました。そうかここが天国か…
畳とネコ、徳利とネコ、お膳とネコ、いろりとネコ……和の空間とネコの相性良すぎでは?
開館してすぐの時間に行ったのですが、丁度いい角度で窓から太陽光が当たり、徳利のそばのネコ2匹を照らしていました。神。
私、ここに住みたい。(笑)
次の写真、どこかにネコがいるので探してみてください!
クイズとしては簡単でしたね。
実はこの空間、見えない所にもう1匹ネコが隠れているのですが、それはぜひ現地でご確認ください!
この民家再現コーナーの奥には、はしもとみおさんによるネコのスケッチや小さなネコの彫刻も展示されています。
展示室までの道にもネコのイラストがありますのでそちらもお楽しみください!全部かわいい!ぐうかわ!
通常の企画展であれば、この辺りで終わってしまうところですが、今回のモン博はすごいですよ。
なんと通常展のスペースにも動物たちがいるんです!次はそちらを見てみましょう!
展示室に行くまでの廊下。
ここにもはしもとみおさんのデッサンイラストが展示されています。どれも精巧かつ愛くるしい!
この廊下を抜けると…
海の世界が広がります!
カラフルなウミウシの行列に、ゆらゆらと動き続けるリュウグウノツカイ、2匹並んだラッコ、クジラの背に乗るちっちゃなシロクマ、そして、あつ森でおなじみの貝サンドダラーとそれを囲むゆかいな仲間たち!
他にもいろんな海の生き物がたっくさんいて短時間ではとてもじゃないけど見切れません!
ウミウシも1つ1つめちゃくちゃかわいいです。連れて帰りたいレベル。無理だけど。
海の生き物のイラストも展示されているのですが、それもまた素敵!ぜひ現地でご確認を!
ここから先に載せる写真はどこのものなのか詳細は伏せます。
現地に行って探してみてください!
ラクダに乗っているネコがいたり、ヒツジがいたり、ぺちゃんこのネコがいたり、ブレーメンの音楽隊+αがいたり、ちっちゃいのにでっかい恐竜と卵がいたり、神々しい幻の生物ツチノコがいたり(隠密力&難易度高め)、動物ではないけれど妙なところに木彫があったりします。
普段のモン博を知っている方でも絶対楽しめる、どこに何があるか分からないワクワク感のある展示になっていますよ!
そして極めつけはこちら。
豊岡らしく、等身大のコウノトリの親子の木彫です。こちらなんと新作とのこと。
仲睦まじい親子の様子が見事に表現されています。巣も含めると結構な大きさです。
コウノトリのヒナの実物をあまり見たことがないので比較ができないのですが、ふわもふしている感じが伝わりますね。
親鳥の羽が細かく表現されていて見事です。
さて、ぐるっと一周してロビーに戻ってきたわけですが、ここで耳寄り情報をゲットしましたのでお伝えしておきます。
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2021年12月18日(土)~23日(木)にクリスマスイベントを開催されます!
詳細はこちら
2022年1月1日(土)~3日(月)の期間、モン博は通常通り開館されるそうです!!
もちろん今回ご紹介した特別展『はしもとみおの木彫り くらしといきもの展』も見ることが可能です。
そしてそして、はしもとみおさんの作品が欲しい方!朗報です!
2022年1月1日(土)~3日(月)にモン博にご来館いただくと、作品を購入できるかもしれない抽選に応募する事が出来ます!
はしもとみおさんの作品、ファンがめちゃくちゃ多いのでなかなか購入することができないのだそうです。
抽選で当たれば…ですが、これはビッグチャンス!ですね。
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魅力を伝えようとしたら、思った以上にテンションが上がって長文になってしまいました。
ここまで読んでくださってありがとうございます!
写真では伝わらない“あたたかさ”と“かわいさ”がぎゅうぎゅうに詰まった展示でした。
通常展の中であれだけ色々と展示に紛れ込ませられるなんて、スタッフさんの愛あればこそだと思います。拍手!
ということで【日本・モンゴル民族博物館】へ、ぜひ足をお運びくださいませ!
展示作品数がとんでもなく多いので、2,3回は行きたくなりますよ!
- リンク先
- はしもとみおの木彫り くらしといきもの展