香美町香住区御崎の平内神社で行われた百手の儀式(ももてのぎしき)を見に行きました。
余部の集落から海をのぞむ断崖絶壁の道を3キロほどいったところにある御崎集落。
すごい傾斜のところに集落がありました。
儀式が行われる神社まで結構なのぼり坂を歩きます。
儀式の舞台となる神社が見えてきました。
この儀式は平家落人の伝説にまつわる儀式で、壇ノ浦の戦いで敗れた平家一門の門脇宰相平教盛を大将とする7人が、寿永4年(1185)御崎に流れつき、平家の再興をはかるため、門脇、伊賀、矢引が住居を構えたことが始まりとのことです。
(ホームページ但馬の民俗芸能を参考)
門脇、伊賀、矢引の武士に扮した、はかま姿の3人の青年が、地域の青竹で作った弓を用いて木に立てかけてある的をめがけて矢をいります。
101本の矢をいるとのことですが、的にささるのはなかなか難しいようです。
神社の境内に設置された松明が雰囲気を盛り上げます。
真剣な表情で矢を射ります!
的に刺さった矢は魔除けになるとのことで、見学者や地域の方が持ち帰られました。
百手の儀式は、令和元年度に認定された日本遺産『日本海の風が生んだ絶景と秘境 幸せを呼ぶ霊獣・麒麟が舞う大地「因幡・但馬」』の構成文化財の一つとなっており注目を集めています。
いつまでも伝えていってほしい儀式です。
- リンク先
- 但馬の民俗芸能ホームページ
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