ミノボロスゲ カヤツリグサ科
ミノボロスゲは、主に本州中部地方以北から北海道の西南部の山地帯~亜高山帯の林縁や道端・湿地に生育する多年草です。中部地方以南には少なく愛知、三重、京都で絶滅危惧種に指定されています。
よく似たツクシミノボロスゲは中国地方以西の本州、九州に分布し、岡山県では両種の分布が重なっているといわれています。
登山道右側は全てミノボロスゲ
ミノボロスゲは兵庫県、鳥取県では生育が知られていなかったのですが、2012年ごろに氷ノ山の山頂近くで気づかれました。以後、着実に分布を広げています。
兵庫県側では標高1400mあたりで目立つようになり、年々、登山道に沿って広がっています。2026年には、下は標高1200m付近まで、上は山頂付近にまで生育しています。
一面がミノボロスゲという場所も何カ所もできています。重要な保護地の中にも生育しますが、幸いなことに登山道沿いに生育し、保護地本体には広がっていません。しかし、すでに他の植物の生育場所を奪っている可能性は否定できません。
ミノボロスゲ
グレーンスゲ
コハリスゲ
シカなどの影響も否定できませんが、ミノボロスゲが優占して生育している場所には保護上重要なグレーンスゲやコハリスゲなどが多くありました。2026年には、激減しており、なんとかごくわずかの個体を見つけただけでした。
ミノボロスゲは、おそらくは、登山者の靴底などに付着した種子から広がったのでしょう。国内外来種ということになります。ミノボロスゲは、分布の中心地では普通に生えています。私も信州や北海道でたくさん生えているのを見ていますし、登山道に生えているのを実際に踏みつけてもいます。
登山口で靴を洗う場所もよく見るようになりました。気を付けないといけないことがたくさんありますね。
























