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チビタマムシの越冬

樹皮下で越冬

日本には200種余りのタマムシの仲間が住んでいます。緑と赤の金属光沢をもつヤマトタマムシ(標準和名タマムシ)がよく知られていますが、大半の種は1㎝以下の小さな昆虫です。ここで紹介するチビタマムシの仲間は2mmから3mm前後、背中に白や褐色の模様をもちます。日本に20種程度知られていますが但馬でみられるのは数種類です。
チビタマムシの仲間は夏は葉上で見られることが多いですが、冬は樹皮下などで越冬するのが観察できます。

ケヤキの樹皮下で越冬しているのはヤノナミガタチビタマムシです。成虫も幼虫もエノキの葉を食べます。よく似たナミガタチビタマムシという種もいるのですが、こちらはエノキなどが食草です。

チビタマムシの仲間は種ごとに食草が決まっていることが多く、食草とセットで記録しておくと種を調べるときに役に立ちます。公園のケヤキやエノキ、河川敷のクズのやヤナギなど丁寧に見ていくとチビタマムシの世界に入ることができます。(写真・文 上田尚志)                                                          

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