2026年3月初旬、市内のあちらこちらでヒレンジャクとキレンジャクの大きな混群が観察されました。レンジャクは漢字で連雀と書きます。その名のとおり、群れが一列に連なって電線などにとまっているのを見かけます。ヒレンジャクとキレンジャクの識別は容易で、尾羽の先端が赤いのがヒレンジャク、黄色いのがキレンジャクです。
今回観察された大きな群れはヒレンジャクがほとんどで、キレンジャクが少数混じっていました。年によってはキレンジャクがほとんどで、ヒレンジャクがほとんど見られないこともあります。
電線に連なって休んでいたレンジャクは、一定の時間が経過すると一斉に飛び立ち、電線の下にある民家の庭のクロガネモチの赤い実に群がります。レンジャクが飛ぶ際、ジェット機のような「ヒューン・ヒューン」という特徴的な声を出します。日本には冬鳥として飛来するレンジャクは、冬の間は平地で見かけることがほとんどありません。彼らの好物の代表的な植物にヤドリギがあります。厳冬期は、きっと深い山の中でヤドリギの実に頼って暮らしているのでしょう。
春渡りのとき、レンジャクの群れは平地で樹木の実を餌として頼りながら、北に向かって移動して行きます。クロガネモチのほか、ピラカンサの赤い実、海岸線ではキヅタやハイネズの実にレンジャクが付いているのを観察します。
不思議なことに、秋渡りで当地に渡来する時期には、平地でレンジャクを見かけることがありません。山の中を移動し続けいるのでしょうか。春渡りのレンジャクは但馬の野鳥ファンには風物詩といったものですが、これも毎年というわけではありません。まったく観察できない年もよくあります。今年は特に大きな群れがあちらこちらで見られたため、普段野鳥に関心のない方でも気をとめられたかもしれません。

























