ヤブカンゾウ Hemerocallis fulva L. var. kwanso Regel ススキノキ科
「お、いい感じで咲いてるぞ」と思いながらもなかなか写真を撮る時間が取れずにいました。
車から横目で見ると花の姿がすっきりとしているし、雄しべもたくさん見えました。これは、ノカンゾウかなと思っていました。でもじっくりと見てみると花びらの数は10枚以上あります。これは八重咲きです。一重はノカンゾウで、八重はヤブカンゾウです
この淡い緑でよく目立つ。堤防を歩くとすぐに見つかる。
ヤブカンゾウは、人里近くの道端や堤防にたくさんあります。春先は、他の植物が少ないのでよく目立ちます。もっともこの時期は、ヤブカンゾウとノカンゾウの区別は付きませんが、但馬ではノカンゾウはまれですので、ヤブカンゾウと思って大きく間違いではないでしょう。この時期は、ヤブカンゾウは山菜として有名です。https://www.tajima.or.jp/modules/nature/details.php?bid=465 に記事があるので参照して下さい。
少し大きくなりすぎているが十分おいしい。
春先には至るところに見られるヤブカンゾウですが、花はあまり見かけません。人里近くの道端や堤防に生えるので花が咲く前に刈り取られてしまうのです。
私の村は選抜チームが堤防の草を刈ります。私が参加するときは、ヤブカンゾウだけを残して刈り進めようとしていますが、草刈り機でヤブカンゾウだけを刈り残すのはなかなか難しいものがあります。数年間、努力して残し、花が咲いたときはうれしかったです。
葉はこんな感じ。
このつぼみは湯がいたり炒めたりして食べるとおいしいらしい。乾燥したものは「金糸菜」として中華食材店でも売られている。たくさん花が咲くなら食べてみたいがそんな場所には出会えない。草刈りのタイミングを考えたいと思う。
ヤブカンゾウは、一日花です。属名のHemerocallisは「一日の美しさ」という意味で一日花であることを表しています。但馬には、他にノカンゾウとユウスゲが自生します。ヘメロカリスという名前の園芸植物も同じ仲間です。