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コハコベ 身近な植物も難しい

コハコベ ナデシコ科

10月に子どもたちがサツマイモの収穫をしました。そのイモ畑がいつの間にかハコベの畑になりました。一カ所は実に見事な完全無欠のハコベ畑、もう一カ所はわずかにヒメオドリコソウが混じるもののやっぱりどうみても全面のハコベ畑です。

いっこうに寒くならないのでいよいよ花も咲きそうになりました。朝から気がはやりますが、日が十分に差すまで待ちましょう。ハコベにはアサシラゲという別名もあります。朝日が当たると花が盛んに開く;(朝開け→アサシラゲと転化)という由来です。でも、冬の日差しは強くありません。なかなか花が開きません。

ヒメオドリコソウ
 撮りました。使ったのは深度合成という技が使えるコンデジです。広い範囲にピントがあってしまうという驚異の技術です。しかも手撮りOKです。最近はもうこのカメラばかりと言っていいほどの使用頻度です。

雄しべ3本。雄しべの数;コハコベ1~7、ミドリハコベ4~10
 マクロでズームすると驚きの能力です。小さな種子の表面が見事に写りました。実は、この写真がないとハコベは種類が分かりません。写真判定の結果、このハコベは、コハコベと決定しました。コハコベには、ミドリハコベというとってもよく似た仲間があるのです。

雄しべ5本
 茎に暗紫色の色があるとか雄しべの数が少ないとかの特徴からコハコベらしいとは思いますが、そんなミドリハコベもあります。状況証拠としては、ミドリハコベはまず畑地には生えないとか、冬に咲くのはコハコベで、ミドリハコベは春まで咲かないとかもありますが、植物にはいろんな変わり者がいます。難しいです。本音としては困ったもんです。

コハコベ、ミドリハコベは、いろんな問題を持っています。図鑑やHPによって記述がまちまちでよく分かりません。例えば、コハコベは明治以後に日本にやってきた帰化植物という記述が少なからずあります。だとすると、昔からある春の七草のハコベは、ミドリハコベということになります。ところが、現在、商品として売られているのは、コハコベです。なんか変ですね。

種子の突起の低さがコハコベの特徴
 この記事を書くためにいろいろ調べていて、
三浦励一「コハコベとミドリハコベの比較生態学的研究」
http://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/78124/1/D_Miura_Reiichi.pdf 
に出会いました。私は、とりあえずこの方の考え方で行こうと思いました。みなさんも読んで自分の考えを持ってみて下さい。

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