ミミカキグサ タヌキモ科
ミミカキグサは、水がしみ出る日当たりのよい山間の湿地などに生育します。兵庫県では瀬戸内海側にはそのような立地は多いのですが、日本海側にはほとんどありません。ですからミミカキグサは但馬ではなかなかお目にかかれない植物であると言うことになります。
兵庫県には3種類のミミカキグサの仲間が生育しますが、黄色い花をつけるのはミミカキグサだけです。他の2種、ホザキノミミカキグサとムラサキミミカキグサは紫の花をつけます。
ミミカキグサの仲間は小さな植物です。花茎が立ち上がりますが10cmほどにしかなりません。やがて花が落ちて丸い萼だけが残ります。花茎と萼の組み合わせで、耳かきのように見えます。これが名前の由来のようです。花と花茎でも十分に耳かきだと私は思います。
細い線状のものがミミカキグサの葉。幅広いものはムラサキミミカキグサの葉。
葉は目立たなく、地面に線状のものがわずかに見られるだけです。これだけで栄養をまかなっているのかと心配になりますが、実はこの葉の下の方に地下茎があって、そこに袋が付いています。その袋はプランクトンを捕まえて栄養とするためのものなのです。
ここは少し乾きすぎかもしれない。
今年は、ミミカキグサの数が少なかったと思います。
ここもシカの影響で、出現種数が減り、面白くない場所になりつつある。ミズギボウシ、コマツカサススキ、カキラン、ヒュウガミズキ、ミヤコイバラなどは姿を消した。
アカマツも大きくなってきているので、伐採が必要だと思う。