2010年に改訂された兵庫県版レッドデータブックの植物編で、スナビキソウは、BランクからCランクへとランクが変更されました。まだ絶滅が心配される状況ではありますが、当初考えられていたほどには数が少なくはなかったのです。
スナビキソウは、太平洋側では、絶滅が心配される状況のようで、和歌山県、大阪府では絶滅とされています。兵庫県でも淡路島などにわずかに残っているだけのようです。
スナビキソウは、日本海側では、急に絶滅するような状況ではありません。それどころか、いくつかの砂浜では、その砂浜に生育する植物の中で最も広い面積を占めている優占的な植物であることもあります。また、海水浴客が減ったなどの理由で砂浜への人為的な影響が少なくなり、数を大きく増やしている砂浜もあります。
スナビキソウは、砂浜だけでなく、石(礫)が主体の浜にも生育します。スナビキソウは、但馬海岸では、最も広く生育する海浜植物の一つであると思います。
小さな流れの横に生えていたが、台風による増水で洗われて、地下茎が露出した個体。
この日(6月5日)は、アサギマダラが大量に訪れていた。
この浜には少なくとも50頭のアサギマダラが見られた。