子どもたちはひっつき虫でよく遊びます。
ひっつき虫の中でアメリカセンダングサは、大きくて、投げやすく、しまもよくくっつくので人気です。私も子どもの頃、服にくっつけて遊んだものです。的当てみたいにしたり、模様を作ったり・・・。
私が子どもの頃から遊んでいたアメリカセンダングサですので、但馬にはもう4,50年も前から普通に生えている植物です。子どもだった私は当然のように日本の草だと思っていました。
アメリカセンダングサは北アメリカ原産で大正時代に外国からやってきた植物です。この仲間はアメリカセンダングサの他にも多くの種類がやってきています。しかし但馬ではアメリカセンダングサ以外はあまり見かけません。
タウコギ
この仲間は日本の在来種にもあります。但馬にはセンダングサととタウコギが生育します。ただ両種とも在来種とはいうものの大昔に稲作と一緒に日本にやってきた外国の植物だろうと考えられています。
タウコギは水田にごく普通に生えている雑草でしたが今では絶滅が危惧される植物になっています。減少する前のタウコギはなかなかやっかいな雑草だったようです。稲の収量を減らすだけでなく、収穫時に茎がコンバインにからみついて作業の邪魔をするなどもしました。
アメリカセンダングサもタウコギと同じような害を及ぼす草です。アメリカセンダングサはタウコギに比べると圧倒的に数が多く、要注意外来生物として警戒されています。タウコギは絶滅を心配される植物として保護される一方で、徐々に増えつつあるようで、害草として復活するのではと警戒もされています。
タウコギは、豊岡市内では、蘇武岳のふもとから円山川の河口周辺まで水田に多くはありませんが広く生育しています。見守っていきたいと思っています。