最近シカの食害の影響か里山のチョウの姿が少なくなりました。特にタテハチョウの仲間はなかなか出会えません。その中で、比較的よく出会うのがルリタテハ。羽を開くと濃い紺色の地に明るい青い帯模様が目立ちます。しかし、羽を閉じている時はとても地味な色です。
冬は成虫で越冬し初早くから活動します。場所によって異なりますが複数回発生を繰り返します。上の写真は春の越冬個体。
6月になると新鮮な個体がみられます。
幼虫の食草はサルトリイバラやホトトギスなど。
幼虫は棘だらけですが毒はありません。国内では北海道から南西諸島まで、海外では東アジアから南アジアにも広く分布する普通種です。
(写真・文 上田尚志)