先々月は海から遡上してきた稚アユの記事を書きました。今月はその後のアユについてです。今の季節、但馬の川ではすくすくとアユが育っています。まさに夏の魚です。
アユは両側回遊魚といい、秋に川で産まれて、すぐに海へと下り。春から初夏にかけて川に戻ってきます。
全国的に数は激減しています。但馬においても、昔と比べて数が少なくなりましたが、生息している川はまだあります。
遡上の記事のリンクです。参考までに
アユは私たちと馴染みの深い淡水魚です。アユ釣りをされる方の中には、生態について詳しい方もあるでしょう。
群れていました。ウグイも混じっています。川に入ったアユは縄張りを作りますが、群れになることもあります。エサとなる珪藻類(石に着いたコケのようなもの)が少ない場合や、アユの数が多い場合は群れになります。珪藻の量が少ない場合、縄張りを守っても労力に見合った量のエサが得られません。また、他のアユが多ければ縄張りを守り切れないので、群れになることもあります。
この個体は縄張りを作っていました。このあと、後ろから来た個体を追い払いました。
縄張りを持つ個体は大型になる傾向があります。
鰓の後ろにある黄色い斑点が目立ちます。アユの特徴です。
また、背びれの後ろ側にある脂びれも特徴です。
アユは他の淡水魚と比べて動きが素早いため、撮るのに苦労します。
アユは古来より、私たちと関わりの深い淡水魚です。しかし、近年は激減しています。いつまでもアユが棲めるよう、但馬の川を大切にしていきたいですね。