淡水魚の多くは、春から初夏にかけて産卵します。ハゼ科のヨシノボリの仲間も、この時期に産卵する種が多くいます。このシマヨシノボリは産卵期に腹部が鮮やかな青色となる事が特徴です。
但馬では7種のヨシノボリ類が確認されています。そのうちシマヨシノボリは但馬のほとんどの水系に分布しており、主に河川中流域の礫底に生息しています。頬に筋模様があるのが特徴です。両側回遊魚といい、川で産卵・ふ化後、一度海へ下り、数ヶ月後に川へ戻ってきます。大きさは5~10センチほどになります。
川の中では、この鮮やかな青色は特に目立ちます。
右側奥にいるのがオスです。シマヨシノボリは、メスがオスに対して積極的にアピールします。
こちらはオスです。メスほどではないのですが、オスも腹部が青くなります。
但馬では、このような淡水ハゼ類をグズッパ、グズと呼びます。いつまでもグズッパが棲めるよう、川を大切にしていきたいですね。