タカハヤは上流域に棲んでいる茶色い魚です。但馬では山間部の渓流などに広く生息しています。アブラハヤと混同される事がありますが別種です。10月の記事にアブラハヤを載せましたので、そちらもご覧ください。
この画像のように、山間部の水がよく澄んでいて、水が冷たい川にいます。小さな沢にいることもあります。雑食性でして、石に付いた藻類や、水面に落ちた虫などを食べます。何にでもよく食いつくので、釣りをすると簡単にかかります。全長は大きくて15センチほどです。アブラハヤ同様、体表のヌメリが多いです。
アブラハヤとの外見の比較です。タカハヤは体側の金色と黒色の筋が不明瞭で、尾びれの付け根が太いです。対してアブラハヤは体側の金色と黒色の筋が明瞭で、尾びれの付け根が細いです。これはあくまでも傾向が強いという事でして、稀にどちらともいえない個体がいることもあります。
こちらは別の川で撮った画像です。こちらのタカハヤは体側の筋模様が若干濃いので、一見するとアブラハヤに見えますが、尾びれ付け根が太いのと、山間部の渓流であることから、タカハヤであると識別できます。
地方名が多い魚でして、但馬での地方名は、北但ではヤマガワ、南但ではゴトンボという呼ぶ地域が多いようです。皆さんのお住まいの地域では、どんな地方名でしょうか。調べてみると面白いかもしれません。