たじまのしぜん

キジ

日本の国鳥

日本の国鳥は?と問われて、丹頂鶴と答える人は多いのではないでしょうか。日の丸のイメージがするのと、航空機のデザインにも採用されてきたので、そんな刷り込みがあるのだろうと思います。丹頂鶴は正式和名をタンチョウといい、北海道で繁殖している我が国最大級の鳥類です。

日本の国鳥はキジです。日本固有種で、人里近くで暮らし、古くから日本人との関わりの深い野鳥の一つです。現在も狩猟鳥としてハンターに人気。姿が美しいのと、食用として肉が美味しいのが理由です。

後ろから見たキジです。複雑な鱗模様は、太陽の光があたると特に美しく煌めきます。雅(みやび)といった表現がぴったりでしょうか。

キジは、実のところ、飛ぶのが苦手な鳥です。上の写真でもわかる通り、大きな体に対し、翼は不釣り合いに小さいです。肉付きのよい重い体を浮かせるために、キジは短い周期で一生懸命羽ばたいて飛びます。優雅にゆったり飛ぶというには程遠い、バタバタと直線的に、目的地に一目散で飛んで逃げるといった感じです。

キジは地面を徘徊しながら、植物や小動物を餌としています。危険が迫ると、猛ダッシュで走って逃げます。走る速さは時速30Kmにも達するそうです。飛ぶのは苦手ですが走るのは得意な鳥なのです。

キジは縄張りを持ちます。開けた場所に出てきて「母衣打ち(ほろうち)」と呼ばれる縄張り宣言の行動を見せます。「ケーン・ケーン」と大きく鳴いた後、両翼を体に打ち付けて「ドドドド」というバスドラムの連打のような音を出します。突然この音が鳴って驚かされることも度々です。

キジのメスは茶色い地味な羽根色をしています。オスはもっぱら縄張りを守る役目をし、子育てはメスだけが行うそうです。また、メスは複数のオスと番(つがい)を形成し、子孫の数を増やそうとするらしいです。

豊岡盆地では、コウノトリ野生復帰プロジェクトの一貫として、かつては円山川下流域だけに設定されていた禁猟区が中流域まで拡大されました。そのため、狩猟対象だったキジがどんどん野外で増え、これまで河川敷を中心に生息していたものが、農地にも広く分布するようになりました。もうあちこちでキジの姿を見ることができます。

狩猟の制限が掛かって人間は食用のキジを獲るのに苦労することになりましたが、オオタカなどの猛禽類にとっては、餌が増えて、特に冬場の餌確保には有利になってきました。豊岡盆地内ではオオタカが珍しくなくなりましたが、こんなキジの事情も関係していると思います。

ところで、ニワトリはキジ科の鳥だと知っていましたか? 東南アジアに生息するキジの仲間がニワトリのルーツとされ、野生のキジを家禽化して品種改良が進んだものです。キジ肉は鶏肉よりも濃厚で美味しいとされています。

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