たじまのしぜん

タマシギ

今ではほとんど見られなくなった

ずいぶん前の但馬情報特急にタマシギのことを書いたことがあります。最近になってこの鳥を見ることがとんと無くなりました。今回、雨の午後、国府平野の水田でタマシギのペアと遭遇しました。私自身、およそ10年ぶりの再会となりました。

ペアのうち、色の美しいこちらが、鳥界の常識破りと言ってもよいのですが、メスなのです。鳥はたいがいがオスの方がきれいな羽根を持っています。口紅をさしたような、赤いくちばしも魅力的。

色の地味なこちらがオスです。翼上面のタイル模様はそれなりに美しいのですが、ぱっと見の美しさはメスに完全に負けています。タマシギは夜行性の水鳥です。夜行性動物の共通特徴として、大きな目をもっています。さらに、昼間に天敵に見つかっても眼力で相手を威嚇する目的なのでしょう、大きな目を囲む太く白い勾玉模様の隈取りがあります。

過去に何度かタマシギの採餌場面を観察しました。今回も、前と同じように、泥の中からタニシを見つけると、くちばしに挟んだままベルトコンベアに運ばれるように、コロコロと転がって喉に送り込まれました。舌が長いのか、くちばしの内側の構造にそのような動きをさせる仕掛けがあるのか、よくわかりませんが、見ていると面白いです。

さて、図鑑やネットでタマシギを調べると、すぐにこの鳥の特徴的な子育て方法のことが書いてあるでしょう。鳥の繁殖方法として一夫多妻というのが珍しくなく、より多くのメスの気をひくためにオスは綺麗な羽根を持ち美しく囀るのです。タマシギは一妻多夫の繁殖を行う珍しい鳥です。つがいとなってメスが産卵すると、後の抱卵から育雛までのすべての子育てをオスに任せっぱなしにします。メスはまた別のオスを求めて新しいつがいを形成し、次のオスにも子育てのすべての任せます。

自然攪乱や天敵の多い湿地環境で子孫をつなぐために選んだ、タマシギのしたたかな戦略です。

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