仲間が六方田んぼで見つけたこの鳥はシラガホオジロといいます。ホオジロ科の鳥で、ロシア北部で繁殖し、冬は中国北東部に渡って過ごすようです。日本では時々迷行個体が観察されるだけの、とても珍しい鳥です。英名はPine Bunting。
冬羽の本個体では顕著ではありませんが、夏羽では名前の由来となった白い頭央線が目立つと図鑑には示されています。初めて見る鳥で、おそらく但馬エリアでも初確認種ではないかと思います。
前から見ると、喉の周りまでこげ茶色のマスクをしているように見えます。普通のホオジロは喉が白いので、違いがよく分かります。
六方田んぼでは2・3日間過ごした様子。刈田の落穂を食べ、電線に上がって休むという行動を繰り返していました。
豊岡を旅立った後は、どこに飛んで行くのでしょう。新しい立ち寄り先で、また野鳥観察の人たちにサプライズを与えることでしょう。
写真・文 コウノトリ市民研究所 高橋 信