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オオシロカゲロウ

オオシロカゲロウ  カゲロウ目 シロイロカゲロウ科Ephoron shigae (Takahashi)
大白蜉蝣
通勤帰宅途中、R312八鹿町下網場付近で、夏だというのに大きなボタン雪が降っているような錯覚に陥った。白い風花が舞っている。地面にも一面に落ちている。しかしすぐに見えなくなった。
走行中のため観察はできない。何か資材が道路に投げ出されたのかな、ブロイラーの羽が大量に散出したのかななどと思いながら、しばらく行くとまた、宿南あたりで同じ光景が。江原付近でも少し見られた。同じ車から時々漏れ落ちているのかなと思いながら進む。土居の踏切付近でようやくじっくりと観察することができ、「カゲロウの仲間である」と推測された。

カゲロウの大量発生のことはうっすらと知っていた。こういう機会は滅多にないであろうと思いながら、次の遭遇を期待しながら車を走らせる。しかし次がなかなか出てこない。
円山川発生のカゲロウであれば、旧豊岡市内の汽水域エリアではもう出ないのだろうと思い、帰宅モードを観察モードに切り替え思い切って引き返すこととした。おそらく土居の踏切付近については、マックスバリューの照明に集まっているのだろうと予想。
案の定、駐車場の照明機付近は一面カゲロウだらけであった。

調べてみるとこのカゲロウ、「オオシロカゲロウ」と言って、河川中下流域に生息し、幼虫時は川底の砂に潜って生活。9月の上旬の夕刻に一斉羽化する。短時間のうちに交尾し産卵、羽化後数時間で一生を終える。川に産み落とされた卵は川の中の石などに引っかかり、来春に孵化するとのこと。

カゲロウの命は短いといわれるが、それは我々が目にする羽化後の成虫での命が短いということなのであるが、特にこのオオシロカゲロウは短い。1~2時間と記載されている資料が多い。

私が最初に八鹿で気づいたのが19時50分ごろ。その日の観察を終えたのが21時半ごろ。その時点では、飛ぶことはできないが地面で羽ばたいている個体は感覚的に50%程度か。まだ元気に飛んでいるものもいたが、羽化後数時間の命というのはオーバーな表現ではなかろう。

体色はほぼ白~透明であるが、メスは胴体に黄色い卵塊を2つ持っており、やがて尾端が破れて徐々に出てくる。なので、しっぽが二本に分かれているように見れる時期がある。私にはこのことが観察当初は理解できなかった。黄色い卵塊がカゲロウの大きさと比べると非常に大きいので、卵塊であると思いつかなかったからである。

時間経過とともに黄色い卵塊が産み落とされて地面に散乱する数が増えていく。おなかが空っぽの胴の短い個体が増えてくる。それらはもう羽ばたかない。カゲロウ側の想定としては力尽きて落ちるのが川の水面で、母体は溺死するが卵塊は水中に落ちていくということらしいが、照明に誘引されたために駐車場の地面に散乱しているということのようだ。

一生の大部分である半年程度の幼虫期間を水底ですごし、最後の数時間に飛び立ち、交尾し、産卵する。オオシロカゲロウの大イベントである。
羽化は年一回でおおむね一週間くらいであるが、大部分が一晩に同調するらしい。
マックスバリュー駐車場は、円山川から250mほどの場所。照明に誘引されて集まった大量のオオシロカゲロウたちであるが、生涯の目標ともいえる一大イベントを果たしたものの、本来の目的である次世代を残すという点では、ほぼすべての卵塊は川へ到達しないだろうから大失敗である。
卵塊は黄色が美しい。今年の大イベントは9月2日で、1日の帰宅時は全く気が付かなかったし、翌3日も確認しに行ったが照明に飛翔している個体はわずかであった。

蜘蛛の巣に引っかかっている。

生態的には、個体群により雌雄比がほぼ1:1のもの、メスが大部分のもの、すべてメスの個体群もあるようで、メスのみの単為生殖を行うよう進化している可能性があるようだ。
円山川の個体群はというと、今時点の私には何とも言えない。

しばしば大発生し、灯火に集まる習性で局所的に集中するため、オオシロカゲロウの集団のために視界不良で交通渋滞が起きたり、死体が雪のように積もり、卵塊に含まれる油成分のために車がスリップし事故が発生することがある。

大発生すると雪のように積もるらしい。

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