クロベンケイガニ 十脚目 ベンケイガニ科
クロベンケイガニは河川下流域の川岸や、その周辺に生息しているカニです。先月投稿したアカテガニと同じような場所に住んでいます。城崎温泉近くの川では、石垣の隙間に入っているのをよく見ます。円山川本流では立野大橋の下(河口から15km上流)でも姿を見ます。円山川下流域のヨシ原にはたくさんいるのですが、兵庫県のレッドデータではCランクに登録されています。雑食性で、植物、昆虫、動物の死がいなど色々なものを食べます。
クロベンケイガニもアカテガニと同じく、海で産卵をします。孵化したゾエア幼生は海中でプランクトン生活を送り、カニの形になると川をさかのぼります。
田んぼの水路の中にいました。アカテガニと比べて水の中に入ることが多く、あまり水辺から遠くへは離れません。
川岸の石の隙間に入っているところです。自分で穴を掘ることもあります。
河川敷の草むらを歩くクロベンケイガニ。ゴツゴツとしたハサミが目立ちます。
写真・文 コウノトリ市民研究所 北垣和也