アオグロツヤハムシ 甲虫目ハムシ科(Oomorphoides nigrocaeruleus)
青黒艶葉虫
タラノメ、コシアブラ、タカノツメ、これらはとても美味しい山菜である。共通しているのは、ウコギ科の木の芽であること。
これはタカノツメ
豊岡の平坦部の里山では、概ね4月の15~20日ぐらいが採りごろとなる。春先の新芽は日に日に大きくなってしまうから、一本の木であれば旬は3~4日、同じ場所でも早い個体、遅い個体があるから、一週間程度と言ってよい。となると、土日だけを考えるとチャンスは限られてしまう。標高差のある採集ポイントを数箇所確保し、収穫適期を2~3週間は持っておきたい。これはコシアブラ
さて、これらウコギ科の山菜を採集していると、小さな甲虫がくっついていることが多い。山菜としての収穫適期からやや遅めのものになると、非常に高い確率でくっついている。
ツヤハムシの仲間である。どうもアオグロツヤハムシというやつらしい。ドウガネツヤハムシというやつもほとんど同じらしいが、色合いによりアオグロツヤハムシとしました。
こいつら、日頃はどこにいるのか知らないが、ウコギ科の新芽が出だすと何処からともなくやって来る。新葉をかじり、交尾し、卵を産み付ける。
3mm程度の非常に小さな甲虫で、人の気配を感じると葉の裏に身を隠そうと努力するが、飛んで逃げるということまでは滅多にしない。収穫物を家に持って帰っても、まだこいつらがくっついていて、水で洗うと離れる。