オヤビッチャ スズキ目 スズメダイ科
この時期、但馬の海岸には、南の海から海流にのって来る魚たちがいます。今回はそのうちの一種・オヤビッチャを紹介します。本来は南方のサンゴ礁や本州南部の太平洋側など、暖かい海にすんでいる魚です。但馬海岸など日本海側の沿岸に流されてきたものは、冬、水温が下がると死んでしまいます。このような魚を「季節来遊魚」といいます。以前は「死滅回遊魚」とも呼ばれていました。
これらの画像は、本日撮影したものです。この季節だけ見ることのできる魚たちです。
縞模様があり、背中が黄色い鮮やかな魚です。イシダイと間違えられやすいですが、イシダイとオヤビッチャでは、縞模様の本数が異なっています。また、イシダイは目の部分が縞模様の黒い部分で覆われているのに対し、オヤビッチャの目の部分は縞模様になっていません。
写真・文 コウノトリ市民研究所 北垣和也