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アブラゼミ:世界でも珍しいセミ

我が家の庭で、夜毎アブラゼミが羽化しています。ちょうど脱皮が始まる寸前の幼虫を見つけたので、その様子をじっくり観察して写真に記録することにしました。
日本ではアブラゼミは最も普通にみられるセミの一つですが、実は、世界でも珍しいセミなんだそうです。約2000種ともいわれる地球上のセミの中で、翅(はね)が不透明なセミはアブラゼミを含めわずかしかいないらしいです。その目で私たちのまわりのセミをみてみると、ニイニイゼミは半透明ですし、ほかのセミはぜんぶ翅が透明であることに気づきます。
ジリジリと暑苦しく鳴く茶色いアブラゼミも、そんなエピソードを持って観察すると、少し見方も変わってくるかもしれません。

20時06分:
ブナの枝先にとまったアブラゼミの幼虫の背中がパックリ割れ、中から白い体が盛り上がってきます。

20時12分:
胸と頭の部分がまず殻から出てきます。

20時20分
上半身が出てくると、頭を下にしてもがくようにして脚を抜き、腹を次第に抜いてゆきます。このとき、複数の細い糸のようなもので、体が殻とつながれています。おそらく、落下しないための命綱の役割をしているのでしょう。

20時41分:
腹の最後の部分を残して、垂直懸垂の状態がしばらく続きます。最後のステージのために、脚が固まるのを待っているようです。

20時42分:
力が満ちると体を起こし、最後のひと脱ぎで完全に殻から脱出します。

20時47分:
前脚でしっかり殻につかまって、縮んでいた翅を伸ばしてゆきます。

20時56分:
羽化開始からおよそ1時間で、アブラゼミ成虫の形が整います。白く柔らかい体は一夜の間に茶色く乾いて、夜が明けると飛び立ってゆきます。
地上での2週間ほどの時間を、繁殖だけのために過ごすアブラゼミ。木に産みつけられた卵はそのまま冬を越し、来年の初夏に幼虫となって土にもぐります。土の中では木の根にストローを差し込んで養分をとりながら、5年といわれる地中生活を過ごします。そして体内時計の命ずるままに地上に這い出し、羽化という劇的な変化を遂げて命をリレーしてゆくのです。
写真・文 コウノトリ市民研究所 高橋 信

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