12月の末、庭の植え込みのツバキの葉でウラギンシジミという蝶を見つけました。新年の雪を乗り切り、2月の寒波の後もまだ健在です。ウラギンシジミは成虫で越冬する蝶で、このまま春を迎えます。早春から姿を現すキタテハ、キチョウなども同様に成虫越冬します。蝶以外では、秋に家の中に入ってくるカメムシをはじめとして、スズメバチ、テントウムシやオサムシなど、成虫で越冬する昆虫はたくさんいます。トンボでも、数は少ないですが、オツネントンボが成虫越冬します。
12月に見つけたときは、同じ庭にキチョウもいたのですが、こちらは1月の寒波の後、姿を消してしまいました。強い風に、吹き飛ばされたのかもしれません。
ウラギンシジミは翅の裏は銀色をしていますが、雄の翅の表側はオレンジ色、雌は水色がかった白。幼虫はフジやクズなどのマメ科植物を食べます。
キチョウも、幼虫はハギ、ネムノキなどのマメ科植物を食べます。河川敷などの草原に多いモンキチョウに比べて、少し小さく黒い斑紋の形も異なります。