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サカズキホコリ

モジホコリ目モジホコリ科サカズキホコリ属 Craterium minutum  盃埃

6月以降の雨の降った後の落ち葉だまりなどで葉っぱをめくってみると、変形菌の子実体が見つかるかもしれない。小さなコップのような形をしていたらサカズキホコリの仲間だ。変形菌には大きく分けて腐木から出るものと落ち葉から出るものがあるのだが、サカズキホコリ属は落ち葉系の代表的なグループの一つだ。

但馬地域でもたくさんの種類が生息しているので、少しずつでも紹介して行きたいと思い、まずはサカズキホコリ属を代表するストレートな和名の「サカズキホコリ」を取り上げてみた。子実体全体が褐色を帯び、高さが0.7~1.5㎜と非常に小さい。もともと変形菌の子実体というものは小さいのであるが、サカズキホコリ属はその中では中ぐらいのサイズ感だと思うが、そのサカズキホコリ属の中でも小さめの種類である。

子嚢は独楽形~倒卵形で黄土色~褐色、渋い色合い、明確な蓋があり、それが少しへこんでいる、派手さはなく地味ではあるが格好が良い。

2021年発行の「日本変形菌誌」(日本変形菌誌作成委員会)には、「明らかな蓋があり、蓋は普通沈下し、ときに上に凸で黄土色から褐色」と記載されている。ちなみに2017年発行の「Graphic voyage変形菌」(㈱技術評論社)では蓋が沈下しているタイプのとても美しい写真が掲載され、沈下しないタイプのものを同じ種とするか議論の分かれるところである旨が記載されている。

2022年7月発行の「変形菌」(㈱山と渓谷社)では蓋が沈下しないタイプが主に扱われており(つまり上に凸のもの)、蓋が沈下するものを別種とする考えもあるとして記載されている。(写真は沈下しないタイプで蓋は脱落)

さらに、2022年10月発行の「世にも美しい変形菌」(㈱文一総合出版)では双方の写真が掲載され、沈下タイプが大きく扱われ、「C.minutum var.bruneumとして区別することがある」と記載されている。

なかなか取り扱いがむつかしいようだ。素人的には同じには見えないので、変種としてもらった方がありがたい。できれば沈下するタイプの方がこの種の特徴がよく出ていると思うので、こちらを標準にしてほしい気がする。ここでは、「日本変形菌誌」の記載に基づいて沈下するものを中心に掲載した。(写真は沈下しないタイプで蓋は脱落)

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