アミホコリの仲間は種類も多くてなかなか種類を特定するのが難しい。
オジギアミホコリというのを見つけたので報告します。
専門用語がたくさん出てきて恐縮ですが、難しい言葉は適当に読み飛ばして、興味のある方は写真を楽しんでください。
先日見つけたアミホコリの仲間、普通なら気が付くことはできないくらいの小ささなのであるが、今回見つけることができたのは、まずオレンジ色のホソエノヌカホコリの未熟なものを見つけて、それを観察しているとすぐ近くに肉眼でかろうじて見える散生する単子嚢体型の子実体に気が付いたのである。
拡大してみるとアミホコリの仲間であることはすぐに分かったが、これまでには見たことの無いものであった。
図鑑で色々調べてみて、知り合いの意見を聞いてみたりもして見当をつけ、顕微鏡で胞子や細毛体、節なども確認して種の同定を試みた。
子嚢は赤や紫ではない。子実体はかなり小さくて高さ4㎜まで。子嚢は球形で直径0.25~0.4㎜と小さく、杯状体がよく発達していて子嚢の高さの1/3~1/2を覆う。
壁網の網目は繊細で節は大きい。胞子は球形。肋は見られない。連結糸の遊離端は少ないように見える。
柄は長く、時に屈曲している。子嚢は首をかしげるように傾いているものが目立つ。このことが和名の由来だろう。主に夏、腐木にやや稀とのこと。