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4~7㎝に及ぶ子嚢盤を持つ、チャワンタケ類では最大級ではないだろうか。
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幼菌時は球状で、成長すると上部に穴が開き、その穴が徐々に広がって、平坦な面があらわれ、内部はゼラチン質でゴムのような弾力性がある。
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表面は暗い褐色~黒褐色で肉の部分はゼラチン状で少し透明感がある。
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成長したオオゴムタケは円筒形または逆円錐形となり、褐色の短毛が生えている。枯木から通常複数で発生しており非常に特徴的な外見なので他種と間違うことはまずない。
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見かけによらず、食用となる。一般的には食用に向かないと記載されている図鑑もあるし、好みもあろうが、個人的にはなかなかの良菌と言って良いのではなかろうかと思う。
必要に応じ切断し茹でて食べる。内部の肉はかなりボリュームがあり、ゼリー状であえて言えばこんにゃくのような触感である。味は無味無臭と言って良い。
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昭和43年家の光協会「原色きのこ全科 見分け方と食べ方」によれば、熱湯にさっとくぐらせる程度で処理し、酢の物をはじめ各種あえ物に用いる。生で食べても大丈夫とのこと。現在の定番図鑑とも言える山渓の「日本のきのこ」では、黒蜜やメイプルシロップをかけたり、きなこをまぶしてデザートとして楽しむとよいと記載されている。今回はフルーツドレッシングでいただいた。正直に言って、それほど美味しいというものではなく、かと言ってまずくもない。ドレッシングの味をオオゴムタケの食感で味わうということ。