小さくて群生する最もよく見かけるサルノコシカケの仲間。木材を分解する白色腐朽菌。
同心円状の環紋を持ち、色のバリエーションが非常に豊富で、紺、青、黒、褐色など様々。はっとするほど美しい場合もある。
裏側は白色で管孔。
人間とのつながりは意外とある。抗がん作用があるとして、煎じて飲まれており一般的に販売もされている。
1970年代には、カワラタケからの抽出物質でクレスチンという抗がん剤が製造され、一時は盛んに使用された。残念ながら、いろいろあって現在は製造されていないようだ。
面白いところでは、趣味でクワガタムシを飼っているマニアの間で用いられている。
クワガタを繁殖させるために、幼虫の餌としてカワラタケの菌糸が良いようで、カワラタケの菌床が販売されている。
ヒラタケ系の菌床も用いられるらしいが、クワガタの種類によってはカワラタケ系でないと幼虫が育ちにくいとか、いろいろあるようだ。
針葉樹・広葉樹の枯れ木上に多数重なり合って群生。
非常に一般的な白色腐朽菌。周辺部は白い場合が多い。裏側は白色で管孔。薄くて強靭。世界中。
少し写真の枚数が増えるが、色合いのバリエーションを見てください。