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スエヒロタケ

スエヒロタケ   スエヒロタケ科、スエヒロタケ属  末広茸         (Schizophyllum commune )

スエヒロタケ。扇のスエヒロ、末広がり、おめでたい和名が付いている。確かに扇を連想させる形。

天候、湿度によりカサが伸びたり縮んだりする。すなわち、湿度が高いと扇形に広がり、乾燥して縮むと、扇がバラバラになり、猫の手が集まったようになる。古文『雀巣菌譜』( 1858 )では「ネコノテ」との記載もあるようである。

カサの裏にはヒダがよく発達しており、そのためハラタケ目キシメジ科に分類されていたが、最近はヒダナシタケ目スエヒロタケ科に分類される方が有力なようだ。「ハラタケ目類似の子実体を形成するヒダナシタケ目」との記述が見られる。素人感覚ではヒダナシタケ目の雰囲気である。

このキノコは、人間にとってある意味存在意義が大きい。功罪を持っている。

食用には向かない。しかし、このキノコから抗がん剤が作られる。菌糸体の培養物からシゾフィランと言う副作用の少ないガン治療薬を作ることができるとのこと。

一方で、人間の肺の奥まで入り込み、アレルギー性気管支肺真菌症の起因菌となり、「肺スエヒロタケ感染症」という病気を引き起こす。

通常、様々なキノコの胞子が肺に侵入するが、人間免疫力により菌糸を伸ばすことはできず死滅してしまう。しかし、スエヒロタケはその強力な生命力で、人間側の免疫力が低下していると菌糸を成長させて寄生することに成功するようである。

これまでに日本で30例以上が見つかっており、日本で診断できる医療機関は限られており、もともと診断が難しいためもっと多くの患者がいるとの見解がある。

また、スエヒロタケには28000以上の性があるとのこと。どういうことなのかいまいちよく理解できない。

スエヒロタケは地味でごく普通種であるが、なんともユニークなキノコである。

カサは白~灰色、淡紫褐色。表面は荒い毛でおおわれる。強靭。

白色腐朽菌。様々な環境に適応し、針葉樹、広葉樹の倒木に年中発生。南極を除く世界中に分布。普通種。

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