豊岡市内の山林を歩いていると、茂みにうずくまる子ジカを見つけました。決して弱っているのではありません。
この季節、シカの出産が始まります。子ジカは生後数日間、茂みの中にうずくまり、あまり動きません。母親から1日に1~3回ほど授乳を受けますが、その時以外はこうして隠れている事がほとんどです。子ジカの模様は、いわゆる「鹿の子まだら」です。この模様は、森林の地面でじっとしていると、周囲の風景に溶け込む迷彩の役割があります。実際、このとき私はこの子ジカのすぐ横を歩いていたのですが、気付きませんでした。発見したのは数メートル後ろを歩いていた同行していた方です。
カメラを近づけてもほとんど動きません。
1枚目の写真をモノクロにしてみました。鹿の子まだらの模様が周囲に溶け込んでいます。
写真・文 コウノトリ市民研究所 北垣和也