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コバンソウ

コバンソウ イネ科
 コバンソウは非常に印象的な形をしています。日本にはこんな姿の植物は他にありません。

コバンソウは道路脇に非常に多く、堤防法面や荒れ地などにも多く見られます。しかし1970年代の但馬ではまだ稀で、海岸の砂浜近くにある程度でした。私が初めて見たのは、京都府久美浜の海岸で、変わった植物だなと驚き、すごいものを採集したと思って標本にしたのを覚えています。
 それが今の但馬では、幹線道路沿いにどんどん南に、山にと分布を広げているように見えます。但馬山岳へ向かう道の道端でも見たこともあり、どこまで広がるのだろうと心配になる植物の一つです。

コバンソウは、地中海沿岸地原産で、もともとは明治時代に花壇用またはドライフラワー用の観賞植物として入ってきています。広く国内に広がった現在でも珍重する人があるようで、ネット検索すると種子を売っていますし、鉢植えされた写真もあります。ドライフラワーとしての人気は高そうです。

最初は直径数mmの丸い穂が、次第に2cmほどの細長い卵形の穂に変わっていきます。その姿は、なるほど小判です。穂が育ちきった頃には草丈も伸びて、通勤路の両側はコバンソウで埋まっていきます。緑だったコバンソウが黄金色になり、やがて茶色くなり枯れていきます。茶色になりかけた頃はそのままでドライフラワーのようです。

ヒメコバンソウという非常に小さな小判をつける植物があります。こちらはコバンソウよりも早く、江戸時代の末期には日本に来ているようです。『日本植物方言集成』八坂書房には30個以上の名前が載っており、コバンソウの4個に比べてはるかに多いです。ヒメコバンソウの方がより多くの目に触れていたのだと思われます。

コバンソウとヒメコバンソウは同じ場所に生えていることもあります。しかし微妙に性質が違うようで、それぞれが単独で生えていることもあります。

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