2010年のサクラは早いです。但馬のサクラで最も早く咲くキンキマメザクラは3月中旬にすでに咲き始めていました。
マメザクラというのは、小さなサクラという意味です。マメザクラにはいくつかの種類があって、その生育地が異なっています。その中でキンキマメザクラは、北陸地方、中部地方、近畿地方、中国地方に分布します。日本海側に多く、南に下るに従って少なくなり、愛知県、三重県、奈良県では絶滅危惧種に指定されています。
兵庫県では、但馬、丹波、播磨の山地に見られます。但馬では、山地に限らず低地から山地の至る所で見られます。中国地方では数が少ないようで、岡山県では絶滅危惧種に指定されています。また、離れて長崎県でも絶滅危惧種に指定されています。
キンキマメザクラは、白から淡紅色の小さな花(直径1.5cm~2cmくらい)を下向きに咲かせます。紅色の長い萼筒が目立ちます。花の咲き始めには葉はない場合が多いですが、花が落ちる前に広がり始めます。
但馬では平地から標高の高いところまで咲きますので、場所を変えることで3月から4月まで長く花を見ることができます。