3月下旬
豊岡総合高等学校 インターアクトクラブ主催の
竹野町竹野海岸の漂着ごみ回収に参加してきました。
竹野の海といえば、
この綺麗な海を想像されるかと思います。
特に今時期は、真っ青な空に透き通った海が最高に綺麗で、
この辺りを散歩するだけで、心も体も癒される、
そんな場所かと思います。
ですが、
今回私の目の前に広がっていたのは、
先ほどの写真とは打って変わり
目を見張るほど、衝撃の光景でした。
この白い米粒のようなものは
何かお分かりでしょうか?
・・・
正解は、発砲スチロールです。
この発砲スチロールが細かくなったものが
まるで絨毯のようになり、
岩場が全く見えないのです。
この発砲スチロールももちろんゴミですので
ザルとスコップを使いながらなんとか回収するのですが
集めても集めても全く減らない・・
大勢の方が参加されていましたが、
結局すべてを回収することは不可能でした。
漂着ごみの中には、このようなペットボトルのフタや
お弁当によく入っている、しょうゆ差しのゴミもありました。
『海に直接ゴミを投げ捨てていないはずなのに、
どうしてこんなにもゴミが打ち上げられているのか・・』
そう疑問に感じた私は
漂着ごみに詳しい方にお話を聞いてみました。
『道端に落ちているゴミが、ここに集まってくるんだよ。
道端に落ちているゴミが、雨や風で側溝へと運ばれ、
側溝から川へ、川から海へとやってくるんだ。』
信じられますか?
道端に落ちているのに、ゴミは遠い海まで運ばれるんです。
そして、このゴミを魚が食べてしまう事例も多く発表されています。
自然のものではない素材、例えばプラスチックなどは
分解されずにマイクロプラスチックという目に見えない小さな破片となり、
それを魚が食べ、その魚を私たち人間が食べ・・・
今の私たちは1週間でクレジットカード1枚分の
プラスチックを食べているとのデータも出ています。
ゴミ箱がなかったから、ちょっとポイ捨て・・
そのちょっとが重なって重なって、
こんな光景につながっています。
環境問題というと、
とても大きな問題ととらわれがちなのですが、
実はとっても身近なものだということを
今回の漂着ごみ回収で改めて感じました。
問題が大きすぎて何もできないのではないのです。
私たちの日常からできることはたくさんあるんです。
・ゴミ箱がなければ、お家へ持って帰りませんか?
・ペットボトル、プラごみ、ちょっと分別してみませんか?
・お散歩のときゴミを見かけたら、一つでもいいので拾ってみませんか?
・タバコのフィルターは自然に還りません。携帯灰皿を持ってみませんか?
・水筒を持って出て、まずはペットボトルを1本、減らしてみませんか?
完璧でなくていいんです。
100できなくてもいいんです。
たった一つでも、できることをするだけで
あの美しい海を守ることができるんです。
子供の頃から親しんだ海、この但馬の豊かな自然は
私たちの日常に、当たり前に存在しているようで
実は当たり前ではないのです。
私はこの但馬の自然が大好きです。
気持ちのいい空気が大好きです。
この綺麗で豊かな自然を、子供達やその先の孫たちにも残してやりたい。
そんな思いで、これからもできることを
できる形で継続していきたいと思います。