今回は、蘇武岳に登ってきました。原生のブナ林と神秘的な巨樹群に癒されてきましたので、その様子をお届けします。
なお、とても言葉では言い尽くせない情景でしたので、写真メインの記事にさせていただきます。ご容赦願います。
蘇武岳は標高1074m。主な登山ルートは香美町村岡区側と豊岡市日高町側から登れます。今回は、豊岡市日高町側からのルートで登りました。
日高神鍋観光協会のマップです。万場登山口からスタートし、③の分岐で大杉山経由で蘇武岳を目指し、下山は巨樹の谷コースを通ります。
神鍋高原の万場スキー場から歩きます。最初はゲレンデ横の砂利道を歩きます。今日はちょっと天気が怪しい・・・。
しばらく歩くと万場登山口があります。看板があるので、ルートを確認しておきましょう。
沢沿いを進みます。何ヵ所か沢渡りがあります。ヤマビルを警戒していましたが、この日は姿を見ませんでした。
途中で分岐点があります。登りは「大杉山コース」を歩き、帰りは「巨樹の谷コース」でくだります。
緑が鮮やかです。
原生林の中を歩きます。木の根っこがむき出し!
ブナ林の新緑に癒されます。現地は写真の10倍きれいです。
このルートは原生林が続き、独特の雰囲気の中を進みます。
見上げてパチリ。この日はとても蒸し暑かったのですが、ここまで登ってくると涼しくなりました。
途中からは急登が続きます。結構キツイです。
途中で眺望がありました。しかし、この日はこれが最後の眺望に・・・?
急に霧が出てきました。
杉の巨樹です。「大杉山」の名称は、この大杉からきているそうです。
霧と相まってとても神秘的です。
大杉山頂上です。残念ながら霧で眺望はありません。
大杉山から蘇武岳まで四つの小山を越えます。どんどん霧が深くなってきます。
霧のブナ林はとても幻想的です。でも一人だったら少し不安になるかも。道しるべと登山用ナビアプリを駆使して進みます。
景色が開けてきました。もうすぐ頂上ですが霧が晴れません。この近辺まで林道を通って車で上がってくることもできます。
蘇武岳に登頂。眺望無し(涙)。霧雨が降ってきたので、そそくさとお昼ご飯を済ませ下山します。
頂上は広く、天気がよければとても見晴らしが良いのですが、今回はそれがお届けできなくて残念です。
帰りは大杉山を経由せずに「巨樹の谷コース」で下ります。霧のブナ林が続き、この幻想感はなんとも言えません。
おもしろい写真が撮れました。尾根を挟んで右側は霧が残ってますが、左側は晴れています。
ブナ林が続きます。写真で伝わらないのが惜しいです。ぜひ現地で見てみてください。
栃の巨樹です。地元名産のとち餅の元になる栃の木だそうです。
フレームに収まらないので上の方をパチリ。圧倒されます。
この樹は「カツラ親分」というネーミングです。
沢沿いの苔と巨樹。この一帯は巨樹が多く、神秘的なパワーをもらいました。
「夫婦カツラ」です。向かって左が雄で、右が雌。夫婦のように寄り添っています。
沢沿いをくだります。滝もありました。
今回のルートは、ブナの原生林、神秘的な巨樹群、沢や滝、幻想的な霧(今回たまたま)、開放的な頂上(今回ダメでした)など、変化に富んだとても良いルートでした。距離は約10kmで、傾斜もそこそこあるので、それは覚悟して行ってくださいね。
天気が良くなく、ガスガスでしたが、逆に神秘的な雰囲気を醸し出し、幻想感あふれる世界に連れて行ってくれました。蘇武岳の違う表情が見ることができ楽しい登山となりました。