出石の町並みの背後に、デンと腰を据える有子山。その上部には有子山城跡があります。室町幕府の時代、全国66ヶ国の内、11ヶ国の守護職となったことから、「六分の一殿」と呼ばれた山名氏の居城でした。1574年に山名祐豊が築き、1580年の織田軍による但馬侵攻により落城しました。
現在も下から石垣を望むことができ、気候条件が揃えば頂上から雲海を楽しむこともできます。また国指定の史跡であり、続日本100名城にも選ばれています。
その有子山のてっぺんに、なにやらはためくものが、、?
東屋の横に2本の棒が建てられています。これは登らねばなりません。
登り道は出石城跡から正面突破道と、出石町谷山遊歩道の2本があります。今回は正面突破で行きます。
新緑まぶしい出石城跡の階段を最上段まで登ります。体が登りに慣れていないので、これだけで結構きついです。登り口の看板や旗が見えますが、熊出没の注意標識もあります。熊除けの鈴をリュックに付け、お地蔵さんに無事をお願いします。
地元の方々のお仕事なのでしょう。登山道はきれいに階段が施され、所々にはロープが張られています。また頂上の八丁まで、地蔵様が見守ってくださいます。それでも一段の段差が大きいところや岩場もあり、結構息があがります。
六丁まで来ると、「ここから先、なだらかな道です」の表示があり、ほっとします。
おお、やっと石垣が見えてきました。おそらく崩落を防ぐためなのでしょう、金網などで保護されている箇所があります。そして、その頂上にはためくのは、、
うほっほーという感じで泳いでいます。
この日は黄砂が飛びまくりで遠くが霞んでいます。新緑の山々に囲まれた出石の町並みが整然と並んでいます。
ここはいつ来ても気持ちがいいですね~!!
水が張られた田んぼがあります。晴れていれば太陽の光を浴びて輝いていたことでしょう。辰鼓楼やお寺も見えます。コロナ禍で多くの出石皿そばのお店が休業され、お客さんは大変少なく、大手前駐車場もガラガラです。早く収束してほしいですね。
登山道ですれ違ったのは3人のみでした。これなら密も心配ないでしょう。皆さんもいかがですか?