香美町香住区下浜の帝釈寺を訪れました。
但馬事典「ザたじま」(2019年度版)によると、このお寺は702年(大宝2)に法相宗の開祖である道照上人により再建されたという古いお寺とのこと。
帝釈寺の本堂は、町指定の文化財になっていて、明治に大改造が行われているものの主要な部分は16世紀の建築様式を伝える町内唯一の貴重な建物だそうです。
今回は写真におさめれませんでしたが枯山水の庭もみどころとのこと(香美町ホームページ参考)
茶色の瓦と、左右対称が美しい建物ですね!
この本堂には、県指定文化財となっている「木造帝釈天倚像」が安置されています。
伝説によると、この像は当時の仏教排斥運動より大阪湾に投げ込まれたものが白鳳4年(676年)に香住の下浜に漂着したものだそうです。
帝釈寺の入り口には、大きな長細い石が展示されています。
これは「枕石」とよばれ、帝釈時の本尊が近くの下浜に漂着したときに、波打ち際でこの石を枕にして横たわっていたという伝説が伝わっています。(案内看板による)
なかなかの迫力があり、なにやらパワーがありそうな石にも見えますね!
帝釈寺境内の薬師堂では、香美町内で7か所伝承されている祭礼「三番叟」のひとつ「下浜三番叟」が毎年10月に行われます。
【参考:外部リンク】
帝釈寺本堂について(香美町ウェブサイト)
下浜三番叟について(ウェブサイト但馬の民俗芸能)
(取材時期)2020年2月下旬