豊岡市の城崎町と竹野町を結ぶ県道9号線の途中に、鋳物師戻峠トンネルがあります。
ほぼその真上の「鋳物師戻峠」が町境となっていますが、その近くにこんな奇岩・大岩があります。
里山整備事業の説明看板によれば、全長19m、重さ100~140トンあるそうです。
ここから大岩まで山道を1時間少し歩きます。今年は雪が少なく、山道は荒れていませんでした。
蛇行する竹野川、その向こうには猫崎半島や休暇村が見える。
「鋳物師戻し」(いもじもどし)の名前の由来は昔、鋳物師がこの近辺で大地震に遭遇し、
頭上にある大岩が揺れるのを見て恐ろしくなって後戻りした という話によると伝えられているそうです。
なお、鋳物師というのは、鉱石より金を取り出す技師の事。
この古道を辿っていくと、志賀直哉「城の埼にて」ゆかりの桑の木の近辺にでます。
2017年2月だったと思いますが、毎日TV 「昔の人は偉かった・近畿の湯治場巡り」で、
城崎温泉から竹野への道で紹介されたのがこの鋳物師戻峠の古道です。
なお、大岩は2014年夢但馬推進事業で選定された「但馬のお宝100選」のひとつです。