1月26日 雪の降りしきる中、和田山ジュピターホールにおいて、朝来市役所の若手職員による政策研究の発表会が行われました。15名の職員が2チームに分かれ半年をかけてテーマに基づいて調査や視察を行い、政策の提案をするというものです。こちらのチームは「朝来市における支所のあり方」について。合併後、旧町におかれた支所のあり方に関する市民アンケートの結果の分析や先進地視察などを行い検討。各支所と地域自治協議会との間に「まちづくりセンター」を設置することを提案されました。
もう一つのチームは「老朽家屋(空き家)の適正管理」について。一般市民や空き家の所有者へのアンケートの分析結果。市内の田舎暮らしに関わる団体や業者へのヒアリングで現況の把握と、先進事例の調査を行った。「朝来市空き家等の適正管理に関する条例(案)」と「朝来市空き家解体費用補助金交付要綱(案)」を制定するとを提案されました。
研修講師の田中優氏は講評として、「今までのまちづくりには当事者の意見をきちんと聞けていないことが多かったが、今回の取り組みでは当事者の思いを聞き出せたことが大きい。地域振興への支所に対する期待の高さは、20年後を見据えて考える必要がある。空き家対策については、竹田城人気の今、朝来市には追い風が吹いている。この時期を逃さず早く進めて行くべき。」との話しをされました。
平日で雪の中ということもあり、一般の市民の姿は少ないものの、市職員や議員のみなさんの関心は高く、質疑応答も多く出され予定時間を大幅に延長しての発表会となりました。若手職員が政策に関して積極的に関わり、市民の意見を聞く機会が多くもたれることは、今後の市政に影響を与えてくれるものと期待します。一市民として、今回の提案が発表だけで終わらず形あるものとして実現されていくことを希望します。