御祓山は登り始めるとミツバツツジの群落が迎えてくれます。この名は小さな葉が3枚づつ付いていることから付けられたもので、麓は咲き初めが中腹近くなると蕾が多く、双方を楽しむことができます。
馬酔木(アセビ)も白い花をいっぱいつけていました。途中で熊が木に登り、木の実を食べたあと枝を尻に敷く「熊棚」を数カ所見つけました。
ツツジやアセビを愛でながら登ること1時間半、山復にあるみずめ桜に到着しました。ご覧のように花はなくつぼみ状態です。例年なら4月中旬が見頃なのですが、雪と寒さのせいか1週間程度開花が遅れそうです。樹齢600年、高さ15m、幹周り4.25m、山復のみづめ桜は樽見の仙桜とともに、但馬で有数の古桜として知られています。そんなところから「見にいく」のでは失礼で、「会にいく」という言葉がふさわしい風格が感じられます。
← みずめ桜の花越しに雪を頂く氷ノ山が見えます。朝から晴天のこの日は、次々に花見を兼ねた個人やグループが登ってきました。大人数のグループは阪神と豊中からで、バスを連ねての山歩きツアーとのこと。開花がまだなのを聞いてがっかりしつつも、御祓山頂を目指し登っていきました。