たじまのしぜん

アオゲラ

日本固有種のキツツキ

但馬で見られる代表的なキツツキはアオゲラ、アカゲラ、コゲラの3種です。すべての種名に「ゲラ」と付いていますが、どうしてキツツキがゲラなのでしょう。ネット検索などで調べてみると、キツツキは林縁に建てられる寺の板塀をよくつついて穴をあけ営巣することから、「寺つつき」と呼ばれてきたのが寺だけに略され、やがて「テラ」が「ゲラ」と訛ったとあります。真偽のほどはさておき、キツツキのことを「ゲラ」と呼ぶのです。

今回はその中のアオゲラを紹介しましょう。英名”Japanese Green Woodpecker”。直訳で「日本の緑色のキツツキ」です。写真のとおり、渋い緑色をしています。アオバトとかアオジとか、深緑色の羽根を持った鳥を「アオ」と呼ぶのは、昔はこの深緑色をアオと称していたからです。現代の私達のアオはBlueですが、昔の人のBlueは瑠璃(ルリ)と呼びました。オオルリとかルリビタキとかが青い鳥です。

前置きが長くなりましたがこのアオゲラ、日本固有種のキツツキなのです。だから英名にもJapaneseと付いています。木の幹に穴を開け、木の中に縦長の巣穴を掘って子育てします。巣穴を掘るときの「タララララ」と森じゅうに響き渡る音をドラミングと呼んでいます。姿は見えずとも、このドラミングの音でキツツキが近くにいることがわかります。

アオゲラの尾羽は、写真ではわかりにくいかもしれませんが、他の鳥と違い、非常に丈夫で硬い羽根です。木の幹に垂直にとまって巣穴を掘ったり、ヒナに給餌したりするときの、尾羽はいわば3本目の足の役割と果たします。2本の足の爪をしっかり木に食い込ませ、尾羽で上半身の動きを支え、いわゆる「三点支持」で安定させているのです。

アオゲラの鳴き声は「ピョー・ピョー・ピョー」と聞こえます。どこかで、横断歩道の信号機の合成音がアオゲラの鳴き声を模していると説明がありましたが、本当かどうかはかなり怪しいですが、確かに、横断歩道の「ピョー・ピョー・ピョー」はアオゲラの鳴き声によく似ています。そんなことですから、皆さんも横断歩道の信号が青になって歩き始めたときには、日本にしかいないキツツキ「アオゲラ」のことを思い浮かべてください。

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