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バイカオウレン 梅の花に似た可憐な花

バイカオウレン 2025年3月25日 豊岡市 撮影:桐島杏莉

オウレン 2020年3月7日 朝来市

バイカオウレン キンポウゲ科

オウレンという薬用植物があります。漢字で書くと黄連です。根っこ(地下茎)が黄色で、それが連なっていることが名前の由来のようです。

バイカオウレンはその仲間です。花の形が梅の花に似ていることからの命名だと思います。オウレンに比べると見かけることが少ない植物です。バイカオウレンにも薬効はあるようですが、根が小さくてオウレンのようには広く利用されていません。

2022年4月3日 香美町

バイカオウレンは、植物学者牧野富太郎博士をモデルにした朝ドラで有名になりました。山地の林床に生育し日本の固有種とされています。牧野博士の生地である高知県では1月末くらいから咲き始めますが、但馬では、3月~4月に咲きます。

2022年4月3日 香美町

図鑑などには林下に生育すると書かれていますが、私が但馬で見た事例では、林下というよりは、渓流沿いの少し日が差す岩場に生育していました。また、どこでも地面はコケ類に覆われており、かなり湿度の高い斜面でした。

白いがく片、黄色い花弁、白い雄しべ、緑の雌しべ(子房が膨らんできている) 撮影:桐島杏莉

バイカオウレンの花は梅の花に似ています。しかしウメと同じわけではありません。白い5枚の花弁にみえるもの、これはウメなら花弁ですが、バイカオウレンだとがく片になります。では、バイカオウレンに花弁はないのか?というと、黄色のさじ状になったものが花弁に当たります。この花弁、花蜜標識(蜜標)になっていて、実際に蜜を分泌し、蜜弁と呼ばれることもあります。

2016年5月22日 豊岡市

バイカオウレンは、花が終わると、子房が袋状に膨らんで袋果と呼ばれる果実になります。この袋果がくるっと丸くついて車輪状になります。袋果の外側の先端に穴が開いていて、種子がこぼれるようになっています。

2022年4月3日 香美町

2025年3月25日 豊岡市

バイカオウレンの葉は常緑で、硬く5枚の小葉を持つ複葉です。図鑑には小葉には小葉柄があると書かれています。写真の葉には小葉柄があるようには見えません。おかしいですね。調べてみると小葉柄がないキタヤマオウレンという変種があります。キタヤマオウレンが兵庫県にあるという話は聞いていません。キタヤマオウレン、通常は3小葉なのですが、5小葉のものもあり、そのタイプは綾部市や京丹後市に生育するようです。すぐ近くじゃありませんか。困りますね。2026年、詳しく調べないとダメなようです。

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