オオキンケイギク キク科
憂鬱な季節がやって来ました。
オオキンケイギクの黄色い花が続くのを見ていると気分が悪くなります。
しかし、少しずつですが進展が見られます。
歴史を振り返って見ます。
最初は、豊岡市広報へコラムとして書きました。担当者の判断で、コラム欄ではなく駆除を訴える文章となって掲載されました。しかし、残念なことに白黒写真だったもので、オオキンケイギクがどんな植物かさっぱり伝わりませんでした。これではいけないと豊岡市は隣保回覧用のチラシをカラーで作成され、各区・町内会に回覧されました。これには一定の効果があったようで、「回覧板で見たよ」と話してもらえることもありました。この回覧はそれ以後毎年行われています。
それでも各地でオオキンケイギクは増えていき、あいかわらず大切に刈り残されていました。
2023年、豊岡市は更に一歩踏み出されました。旧1市5町の区長協議会に対して、クリーン作戦の対象の一つとしてオオキンケイギクの駆除の依頼が行われ、各区長に依頼文書が配布されました。また、植村直己冒険館前の斜面でのオオキンケイギク駆除の呼びかけも行われました。この活動は地元コミュニティや区が参加者に入っています。一気に意識が高まると期待しています。
この駆除される場所は、2017年に私が駆除を企画した所です。有志20名ほどで駆除を行いました。しかし続きませんでした。継続することの大切さと難しさを教えられた場所です。その後も時々一人で抜いていたのですが、全面繁茂になると手に負えません。
大きな成果もあります。
神鍋山です。神鍋山では、神鍋山野草を愛でる会の皆さんが定例行事として毎年駆除をされています。私も毎年抜きに行っています。激減しました。根絶は目前です。
写真の堤防は、私の散歩コースです。もともとそれほど多くはなかったのですが、6年間でほぼ根絶できました。地道に抜けば駆除できるんです。私の住む区は、いい感じで減ってきています。やはり継続は力なんですね。
これから大切なことを書きます。外来種対策の鉄則です。たった3つです。ぜひ覚えてください。
外来生物被害予防三原則と呼ばれています。
1 入れない
2 捨てない
3 拡げない
自分の所のオオキンケイギクはどれに当たるのかを考えて活動すると効果的になります。
理想的なのは、植物体が小さいときに処理することです。大きくなって花が咲くと見つけやすいという利点がありますが、その他は困ったことばかりです。
大きくなると花が咲いて種子ができます。気をつけていても種子をまき散らしてかえって拡げたりします。気温も高くなるので作業中の熱中症の危険性も高まります。また、かさばるので処理に余計な手間とお金がかかります。幼植物の特徴を覚えておくと一石二鳥どころではない効果があります。よろしくお願いします。
最後はまたお願いです。
オオキンケイギクは特定外来生物ですが、別に生態系被害防止外来種というものがあります。特定外来生物もその中に含まれますが、生態系被害防止外来種まで気を配れば、よりよいと思います。いくつかよく目立つものをあげておきます。