ハキダメギク キク科 など
以下で紹介する植物の写真を撮ったのは12月9日です。非常に暖かい日が続き、この日には、この冬もここ数年のようにほとんど雪は降らないのだろうと思っていました。
えっ! まだ咲いてるの? もう咲いてるの? と、秋の花が咲き残り、返り咲きなのか早咲きなのか春の花が咲き始めている不思議な感じの場所でした。そこに思わぬ大雪が降り、全てが埋もれてしまいました。
ますは優占していたハキダメギクです。花は6月~11月くらいに咲くようですが、暖冬だったせいか元気いっぱいでした。
一面をおおうほどの田んぼもありました。花びらが小さくて、目立たないのですが、アップで見るとなかなかかわいい花です。よく似たコゴメギクという種がありますが、こちらはさらに花びらが小さくてさらに目立ちません。
小さな花のハキダメギクですが、こんなに増えているのには訳があります。長い間だらだらと咲くので1株で花(本当は頭花という花の集まり)をなんと最大で1万以上つけるのだそうです。そしてそれぞれの頭花が30個ほどの種子を作ります。ものすごい数の種子数ですね。こんな植物が密集して生えるんですから他の植物は大変です。
さて、ハキダメギクという気の毒な名前は、初めて発見された場所が「掃きだめ」というゴミ捨て場だったからです。ハキダメギクは1920年頃に日本に入ってきているようですが、正式に報告されているのは1932年のようです。掃きだめ以外の場所にもきっと生えていたはずです。運悪く掃きだめで見つかってしまったんでしょうね。
イヌホオズキ ナス科
8月〜10月くらいに咲きます。よく似た仲間がたくさんあって難しいです。この写真のものはイヌホオズキなのだろうと思います。
ナヨクサフジ マメ科
5月~8月くらいに咲きます。群生していたのでシーズンになるとお花畑になるのでしょうが、田んぼなので大半は咲けないと思います。非常によく似たナヨクサフジモドキとい種があって果実がつくまでは区別できません。その頃に見に行きたいと思います。
タネツケバナ アブラナ科
3月〜5月くらいに咲きます。たくさん咲いていて春のようでした。秋に咲くアキノタネツケバナという種もあります。これはどうなんでしょうか?
オオジシバリ キク科
4月〜5月に咲きます。ここもすっかり早春の景色でした。
コスミレ
3月〜4月に咲きます。変異の多いスミレです。私にはコスミレのように見えましたが困ったスミレです。