ネジバナ ラン科
ネジバナは6月も終わりに近づくといたるところで咲き始めます。7月いっぱいくらいまで、あちらの個体、こちらの個体と花が咲き続けます。中には9月頃に咲き始めるアキネジバナと呼ばれる品種もあります。
花茎は20㎝くらいのものが多いようですが、40cmくらいになるものもあります。上部の5~15cmくらいに小さな花をらせん状につけます。このねじれた様子からネジバナという名前がついています。学名も花穂がらせん状にねじれることにちなんでいますし、英名の「Lady’s tresses」も女性の髪の毛の編み込んだ髪の毛の様子ですから、みんな感じることは同じなのですね。
ねじれ方の決まりは分っていません。右に巻いているもの、左に巻いているもの、途中から逆に巻いているもの、また巻き方も急なもの、非常にゆっくりしていて片側に集中しているように見えるものなど様々です。自由研究としてたくさんの個体を見て回られたらいかがでしょうか?
花の色も多くはピンク系統ですが、ほとんど赤に見えるもの、純白に見えるものもあり、ねじれ方と一緒に調べるとはまるかも知れません。
ネジバナはちょっと手抜な管理をされた芝生や日当たりのよい草地によく見られます。上におおいかぶさるもののない草地が好きなようです。種子がどこかから飛んできて勝手に増えていきますので、草刈りをして、刈り取った草を取り除けば必ずといってよいほど生えてきます。ただし、一つの場所で咲き続けることは少なく、たくさんあったものが翌年には姿を消しているということもあります。
実物は小さな花なのでランなのかなと思ったりしますが、アップで見るとなるほどランです。