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カワラハハコ 今年はいい感じ

円山川のカワラハハコ自生地の中で最下流の場所に行ってきました。おそらく最大の群生地でもあります。

2013年9月7日 ツルヨシが多いが、大きな個体はない。中央にカワラハハコが生えている。
 ドキドキしながら行きました。というのも昨年の段階で、ツルヨシに覆われかけていて、今年は競争に負けて消えてしまうかもしれないと思っていたからです。草刈り鎌片手に出かけていって、ツルヨシを刈らなければやばい思いつつも一度も行けなかった自分がいて、行くのが怖かったのです。

生育地遠景。白いところは丸石河原。

白と緑の中間がツルヨシ群落。ここに大半のカワラハハコが生えている。
 行ってみると思いの外、ツルヨシの生育が悪かったようで、カワラハハコは健在でした。健在どころかここ10年程で最上かもという状況でした。いい加減に数えても開花しているのが100ほどはありました。小さな芽生えも入れると200を優に超える個体が生育していると思います。また、見事に大きく育ったものも多数ありました。さらに、昨年は見つけられなかった石の河原に生育しているものも多数確認できました。きっと、ツルヨシがたくさん生えていたところから種子が飛んできたのでしょう。

こんなところが発芽に適した場所なんだろう。
 ここのカワラハハコは今年がピークだと思います。ツルヨシが昨年よりも明らかに旺盛です。さらにやっかいなシナダレスズメガヤも増えてきています。来年こそは鎌の出番かなと思いながらも、案外、うまく洪水が世話をしてくれるのかなとも思っています。

昨年よりツルヨシが大きくなっているように見える。

右にあるのがシナダレスズメガヤ。
 カワラハハコは、石がゴロゴロしている河原、礫河原とか丸石河原とか呼ばれるところで発芽します。石に泥がかぶっていてはダメです。水で洗われたきれいな石とその下のきれいな砂が大切な条件のようです。何年かしてくると他の植物たちが生えてきます。そしてそれらの日陰になったカワラハハコは姿を消していきます。その前に、種子をきれいな丸石河原に飛ばすことが出来ていれば上出来です。

丸石河原は、洪水で維持されています。洪水の時の川の水は、ものを流す力が非常に強いです。大規模な洪水はツルヨシなど他の草が生えていて、カワラハハコがもう生育できなくなっているところを全部きれいに流してしまいます。やがて流れが弱まって石が流れずに堆積するようになります。その頃になると、泥水で濁っていた水は、透明なきれいな水になっています。ですから、堆積された石はきれいに洗われて泥が付いていないのです。これで発芽できる場所が準備できました。
 種子はどこから来るのでしょうか? 運良く流れなかったところから来るのでしょう。カワラハハコが発芽しやすい丸石河原は、流されてしまいやすいところでもあります。ツルヨシが生えていると生育には不利ですが、ぐんと流されにくくなります。さすがに大規模な洪水ならほとんど全てが流されてしまいますが、そうでなければ所々残ります。川の流域の全てで同じように洪水にはならないので、大規模な洪水であってもどこかでいくらかが残ります。そこが種子の供給源になるのでしょう。
 円山川には、かつてまずは流れないであろうという特殊な立地条件を備えたカワラハハコの聖域のようなところもありました。この聖域も大きく変貌し、生育地は非常に少なくなってきています。
 この日はそれからが大変でした。河原から堤防までなかなか行き着けなかったのです。かつては、河原から河畔林につながる道がありました。その道はかなり前から消えています。河畔林から堤防までは今でもかろうじて道があります。それを目指していたのですが、あとから考えると50mほど南にずれたようでした。

道が消えた。道があった頃には、ここを通って子どもの野生復帰活動をしたこともあった。
 道が無くても、堤外民地には畑があるので自由に移動できると思いました。これが大きな誤算でした。一昨年はそれなりに歩けたのでした。ところが、今年は畑なんてどこにもありません。オオブタクサやアレチノギクが密に繁茂して、まともに歩けないのです。直線で100m近くあります。オオブタクサは2mを大きく越えて周囲が見えません。方位が判断できないので、最短距離を歩けません。体にオオブタクサの茎が触れる度に大量の花粉が落ちてきますが、マスクもありません。自宅から極々近いところです。散歩の延長みたいなものだったので水ももっていません。全く想定外でした。もうへとへとになってようやく脱出できました。耕作放棄によって、調査地に近づくことさえ困難になってきました。思ってもみなかったことです。

かつて、ここは全て畑だった。
 いずれにしてもこれからは調査は重装備で行きたいと思います。

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