ヒメウズ キンポウゲ科
我が家のタケノコ山の入り口付近
ヒメウズは、白い小さな花をつけます。
私が最初にヒメウズを見たのは、我が家のタケノコ山のはずです。今でも山裾などにたくさん生えています。でも子どもの頃には少しも気づきませんでした。
こんな葉。園芸植物ならオダマキが似た葉をつける。
私が最初にヒメウズに気づいたのは、我が家の庭です。大学生の頃の話です。ヒメウズはシラカシの周辺にたくさんあります。このシラカシの木は、我が家のタケノコ山の外れにあった木を運んできたものです。そのときに、ヒメウズも一緒にやって来たのでしょう。タケノコを掘りながら思い当たりました。
こんな風にうつむいて咲く。白だが少し淡い紅色を帯びる。
妹もこの花が好きなのだそうです。嫁ぎ先に我が家の庭から持って行きました。今では、庭に広がっています。
妹のところの庭
頑張って、正面から撮ってみた。実は白いのは萼片で、中にある黄色いのが花びら。
花びらが縮んで、雌しべが見えている。
ヒメウズには、いろいろな場所で出会います。山裾などの林縁が多いですが、河川敷で出会うこともあります。石垣でもよく見かけます。出石城や辰鼓楼の石垣にもたくさん生えています。苔むした日本の庭によく合うと思います。
果実が出来てきた。このとんがり数(雌しべの数になる)は4が多いと思うが、2も3もある。トリカブトに似ている。
乾いてはじけた。
中に種子が入っている。しまった。ピンぼけ写真しかなかった。今年はしっかり撮ろう。
ヒメウズのウズは、烏頭です。トリカブトを意味します。姿形が特に似ているとは思えないので、私は、トリカブトみたいな有毒の根塊があるのだと思っていました。ところが、中国では全草や地下部を解熱や利尿薬として利用すると書かれている本があります。強い毒があるわけではなさそうです。あるHPには、似ているのは果実(袋果)だと書かれています。なるほど似ています。春と秋と果期の全く異なる果実を比べていたとすれば、昔の人は植物をよく見ていたということなのだと思います。