たじまのしぜん

ホソバイヌタデ

ホソバイヌタデは、大河川が自然の姿をとどめている場所に生育します。洪水などで川が荒らされた場所に生えてくると言われていますが、草刈りや野焼きの後に出てきたり、工事用の重機が走った後に出てきたり、急に姿を消したりとどんなときにどんな場所に出てくるのか予想できないこともしばしばあります。いずれにしても川の自然度を知らせてくれる植物の一つであることは間違いないと思います。

イヌタデ 葉はやや丸い
 イヌタデによく似ていますが、葉が明らかに細長く、イヌタデに見られるような葉の上の斑紋はありません。また、花の色が明らかに薄くてピンク色をいています。

ホソバイヌタデ 葉が細長い
 ホソバイヌタデは、『改訂・日本の絶滅のおそれのある野生生物 レッドデータブック 植物Ⅰ(維管束植物) 2000』には、絶滅危惧ⅠB類(EN)として載せられていました。その解説には、「報告のあったメッシュは、41あり、そのうちの2メッシュで数個体、15メッシュで数十個体、1メッシュで数百個体であり、総計800個体と推定される。平均減少率は約60%、20年後の絶滅確率は約20%である。」と書かれていました。それが、平成19年8月3日公表のレッドリストでは、準絶滅危惧種となりました。多くの場所で新たな発見があり、個体数もかなりあることが確認されたのです。やれやれ、一安心という結果です。
 全国的にはそんな状況のホソバイヌタデですが、近畿地方では全く楽観できる状況ではありません。兵庫県も同じで、円山川の下流域(旧豊岡市~城崎町)などにまれに見られるだけです。

川辺では同じ場所に生えていることもある。手前のピンクがホソバイヌタデ。後ろの色の濃いのはイヌタデ。
 最大の生育地であったひのそ島は、保護上重要な生き物に配慮した掘削工事が行われましたが、ホソバイヌタデは生育環境の大半が失われ、ここ数年は生育が確認できていません。出石川も台風23号後の改修工事後は生育が確認できていません。

ホソバイヌタデ群生地。六方川。
 幸い六方川には点々と小さな群落が確認できます。一カ所は条件のよい年には、(どんな条件なのか分からないのですが・・・)大群落になります。ここから下流に種子が流れることで、円山川のホソバイヌタデは維持できるかなと期待しています

 円山川本流も堀川橋の前後から下流では、大規模な河川改修に耐えて安定して生育している場所が何カ所かあります。国土交通省は、自然再生推進計画の中で配慮ある整備と管理をされようと努力をされています。円山川のホソバイヌタデは当面大丈夫かなと思います。

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