たじまのしぜん

アミタケ

ハラタケ目 イグチ科   網茸 (Suillus bovinus)

アミタケ。秋、マツの木の近くに点々と発生する。アミタケが見つかれば必ずマツの木が近くにあるはずだ。マツの根に外生菌根を形成する菌根菌である。この辺りはマツタケと同じである。

イグチの仲間だから、カサの裏側はヒダではなく、網の目状の管孔である。それを代表するように「アミタケ」との和名がつけられている。

管孔は淡黄色からオリーブ褐色。カサの表面は強い粘性を示し表皮は剥げにくく、帯紅淡黄褐色ないし灰黄褐色を呈す。

熱を通すと、濃い赤紫に変色し初めてみる者を驚かしやや不気味にも感じるが、その味を知ると濃赤紫が美味色に見えてくる。独特の粘性ぬめりがナメコに劣らない舌触りを生む。

独特の歯ざわり・歯ごたえ、のど越し、温和な味、心地よいキノコ臭、第一級の良菌といってよかろう。

食菌としての難点を挙げれば、虫が入りやすいため虫出しした方が良いこと、粘性が強いためゴミが付きやすく調理前の掃除が大変であることがあげられる。

今から50,60年前までの、里山から落ち葉や柴などを燃料として供給していた時代、人間が里山の生態系の一員だった頃、立木や焚き付けとして燃料を里山から収奪していた時代、里山の富栄養化は進まず、アカマツ・コナラ林は遷移が進まず維持され、マツタケをはじめとするアカマツ依存の菌根菌は繁栄していたが、燃料革命により風呂もかまどもガスに置き換わり、人間は里山生態系から撤退し、燃料としての収奪がなくなったことにより、落ち葉が溜まり富栄養化により、アカマツ・コナラ林は衰退し常緑樹交じりの雑木林へと遷移が進んだ。アカマツが衰退するということは、マツタケをはじめとするアカマツ依存の菌根菌も当然発生しなくなってしまった。かくして、私の大好きなアミタケもなかなか採ることの難しいキノコになってしまった。(私のざっくりとした解釈ですので、細かい部分での認識間違いや、異論はあるかもしれません。)

先日、コウノトリの郷公園の尾根筋を調査する機会があった。なんと、そこにはアミタケがたくさん発生しており、久しぶりにたくさん収穫することができた。尾根筋であるために、落ち葉が溜まらずに表土がむき出し状態が保たれる場所のため、一般的な場所と異なり遷移が進まずにアミタケ菌根が維持されているのかもしれない。私は、この理屈に気づき、さらなるアミタケ収穫ポイント開拓のために郷公園内の主な尾根筋を踏査してみた。しかし残念ながら、マツの若木がたくさんあってアミタケが見られる場所は、ここ以外では皆無であった。

考えてみると、この場所は17,8年前に、兵庫県が選抜した松枯れに強い「ひょうご元気松」なるマツの苗木を植樹した場所付近であったと思われる。もともとの地理的環境要因なのか、ひょうご元気松による成果なのか、正確な原因を明らかにする必要がとても重要であると感じたところである。ともあれ、今年は新たなアミタケ収穫ポイントを開拓することができた。

なお、アミタケがたくさん生えていれば、非常に高い確率でオウギタケも発生している。切っても切れない仲良し。

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