ヤマトシジミ
ヤマトシジミは平地の道端や家の周りの明るい環境で普通に見られる、青い翅の色が印象的な小さな蝶です。3月下旬から現れ、暖かいと12月まで見られます。年に5~6回発生を繰り返し冬は幼虫で過ごします。幼虫の食草は庭や道端にあるカタバミなので、その周辺で見ることが多くなります。日本では北海道では見られず、本州以南に分布します。東アジアから中東にかけて国外にも分布します。
翅の裏側は白い地に黒の斑点が目立ちます。蝶の図鑑を開くと、よく似たチョウがたくさんいて迷いますが、但馬に限定し、さらに平地の道端や町中に限定すると種類は限られてきます。
大きさもそっくりなツバメシジミは一見ヤマトシジミと区別がつきにくいですが、よく見ると後ろ翅にオレンジ色の模様があります。またさらに目を凝らすとオレンジの部分に小さな突起があります。幼虫の食草は各種のマメ科植物なので、草の多い道端などで普通に見られます。よく似た青い翅の蝶は、少し大きめのルリシジミが里山が近いと庭にやってくることがあります。秋になるとウラナミシジミも畑にやってきますが、こちらもやや大きく、羽の裏の模様で簡単に見分けられます。