シカと共に分布を広げる
オオセンチコガネ
哺乳類の糞を食べる甲虫類を糞虫と呼んでいます。ファーブル昆虫記に出てくるタマオシコガネの仲間もその一種です。日本の糞虫の中でとりわけ美しいのはオオセンチコガネ。翅は赤銅色に輝きます。
センチコガネ
但馬では地味な色合いのセンチコガネという種はもともとたくさんいたのですが、オオセンチコガネはほとんど姿を見ませんでした。しかし、シカの増加に伴って姿を見せ始め、今では山に行くとオオセンチの方がたくさん見られるようになりました。
オオセンチコガネの青色個体(ルリセンチコガネ)
オオセンチコガネの翅の色は赤銅色が基本ですが地方によって変異があります。奈良県付近の個体は青い輝きを持ちルリセンチコガネと呼ばれます。また京都府付近には緑色に輝くミドリセンチコガネと呼ばれるものもいます。写真は逃げ出す寸前に慌てて撮影したものでピントが合っていませんが、色だけは伝えられると思います。